腸の不調も口元ニキビの原因に
口元ニキビができているときは、胃の調子がよくないときです。病気と言うほどでなくても、食べ過ぎたあとや飲み過ぎたあとに口の周りにニキビができると言う人も多いのではないでしょうか。口元のニキビがしつこくくり返す人の場合は、胃の不調が慢性化している可能性があります。
そしていつも胃の調子がよくない人は、胃と繋がっている腸も不調の場合があります。腸の不調自体もニキビの原因になるので、心当たりのある人はこの機会に体調を見直してみましょう。腸の調子が乱れる原因はいろいろあります。これまでに「腹筋が弱い人・姿勢が悪い人・ストレスが多い人」と「食事量が少ない人・栄養バランスがよくない人」(前記事「口元ニキビをくり返すのは、腸が原因かも?食が細い人・栄養が足りていない人の腸の整え方」にリンク)の腸の整え方をご紹介しましたので、今回はお腹が冷えやすい人の腸の整え方をお伝えします。
冷えによる腸の不調は温めて改善
お腹が冷えていることが腸の不調になっているので、お腹を温めると改善します。体の冷えにはいくつかパターンがあり、全身が冷える人・手足など体の末端だけが冷える人・お腹だけが冷える人がいます。お腹だけが冷える人は他の部分は温かいので、冷えていることを自覚していないケースもあります。
正常な温度のお腹は手で触ると温かいので、触ってみてひんやり冷たいようならお腹が冷えている証拠です。内臓を冷やすと腸以外にもよくない影響が出やすいので、下痢などの困った症状がなくても冷やさないように気をつけましょう。
腹巻などを使用して外から温めるのもよいですが、根本的には食べ物で冷えていることが多いので、食事の内容をチェックしてみましょう。
お腹を冷やす食べ物
食べ物には大きく分けて陰の食べ物と陽の食べ物、陰陽どちらでもない中庸の食べ物の3つがあります。体に一番よいのは中庸の食べ物です。陰性の食べ物は体を冷やす作用があるので、お腹が冷えやすい人はなるべく避けましょう。
絶対に口にしてはいけないとなると難しいですし人間的にも偏りますので、「なるべく食べない」「陰の食べ物を食べるときは量を少なく」と言う感じで対応してみてください。陰性の食べ物には以下の特徴があります。例外もありますが、食べ物を選ぶときの大まかな目安になります。
- 暑い地域で育ちやすい食べ物
- 背の高い植物
- 葉物野菜
- 野菜などの植物で細長い形のもの
- 野菜では白色・緑色のもの。紫色のものは陰性度が高い
- 水分の多いもの
- 甘みの強いもの・酸味のあるもの・辛いもの
- カリウムが多いもの
- 短時間で調理したもの・圧力をかけずに調理したもの
陰性の食べ物にも陰性度が高いものと低いものがありますが、以下の食品は特に陰性度が高く、体を冷やします。
- イースト菌を使ったパン
- ナス・トマト・ジャガイモ・もやし
- バナナやパイナップルなど熱帯産の果物
- 梨
- ワサビ・胡椒・唐辛子・精製塩・白砂糖・化学調味料
- 豆乳・化学凝固剤の入った豆腐
- 砂糖の入った清涼飲料水
- 人工的に合成された日本酒
- コーヒー
- アイス
ですが陰の食べ物も、加熱すると陽が加わるので陰陽どちらでもない中庸の食べ物になります。特に加圧した料理は陽の性質が強くなるので、陰性の野菜なども圧力鍋で加圧してスープなどにすればOKです。陰性の強い果物も三温糖でじっくり煮てコンポートにし、温かいうちに食べれば体を冷やしません。また、同じ種類のものなら天日干しすると陽が強くなり、人工的なものよりも天然のものは陽が強くなります。
お腹を温めたいときによい食べ物
お腹を温めたいときは、体を温めてくれる陽性の食べ物を積極的に食べましょう。陽性の食べ物には以下の特徴があります。
- 寒い地域で育ちやすい食べ物
- 背の低い植物
- 根菜
- トマト・ピーマンを除く緑黄色野菜
- 水分の少ないもの
- 苦みのあるもの・塩気のあるもの
- ナトリウムを多く含むもの
- 長時間加熱したもの・圧力をかけて調理したもの
陽性の食べ物も陽の性質が強いものと弱いものがあり、特に陽が強いのは以下の食べ物です。塩分が強いものなど食べ過ぎるとよくないものもありますが、「何事もほどほど」と心得つつ参考にしてください。
- ふき・にんじん・ごぼう・じねんじょ
- 鯛・鮭・アジ・イワシ・ニシン・マグロ・鯖・ブリ
- マトン・ハム・ベーコン・ソーセージ
- 有精卵
- 朝鮮人参
- 梅干・味噌・醤油
中庸の食べ物
陰でも陽でもなく、体に対して一番穏やかな食べ物です。
- 小麦粉
- 餅・玄米・五分づき米・三分づき米
- 小松菜・パセリ・白菜・大根・カブ
- 栗・りんご
- 青のり・わかめ・昆布・ひじき
- 油揚げ・がんもどき・高野豆腐
- 小豆・黒ごま
- ほうじ茶・ヨモギ茶
しかし、いくら体によいと言っても限られた品目の中庸の食べ物だけを摂り続ければ、栄養の面でバランスが崩れてしまいます。過ぎたるは及ばざるがごとしとも言いますので、陰の食べ物はなるべく避けつつ、いろいろなものをバランスよく食べてください。
腸の調子が慢性的に乱れている人は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスも崩れているかもしれません。「下痢や便秘をしやすい」「お腹にガスが溜まりやすい」「おならが臭い」と言う人は善玉菌が不足しています。腸の善玉菌は腸を整えるだけでなく、皮脂分泌を抑えるパントテン酸を生成する働きもあります。
ニキビが気になる人で腸の状態がよくない人には、ビフィズス菌と美肌成分が配合されたニキビ肌のためのサプリメント「きらりのおめぐ実」が手軽でおすすめです。
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