ニキビケアと言えば、まずはお肌を清潔に保つことが一番です。ですがニキビ肌にもいろいろな肌質があり、適した洗いかたは人によって異なります。今回はニキビ肌の中でも、オイリー肌の人に合う洗顔方法をご紹介します。
オイリータイプのニキビ肌の洗顔は、なるべく肌に負担をかけずに皮脂汚れをしっかり落とすことがポイントです。「ニキビ肌を治したいのに、皮脂を上手く落とせない」と悩んでいる人は、ぜひお読みください。
オイリー肌の洗顔方法
オイリー肌の特徴と洗顔のポイント
情報源によっては肌タイプを乾燥肌とオイリー肌にざっくり分類しているものもありますが、ここでは「水分量が足りていて脂っぽいお肌」に限定してオイリー肌として扱います。脂っぽくても水分が不足しているお肌はインナードライまたは隠れ乾燥と言って、基本的なお手入れのポイントは乾燥肌に近くなるので、そう言うお肌の洗顔方法はこちらを参照してください。
オイリー肌は脂で化粧崩れしやすくベタつきによる不快感もありますが、充分な水分・油分にお肌がいつも保護されているので、他の肌質に比べて刺激に強い傾向があります。しかし長時間空気に触れた皮脂は酸化してお肌によくありません。
オイリー肌の洗顔のポイントは、ニキビの原因となる毛穴詰まりを防ぐためにも朝晩ていねいに皮脂を落とし、新しい皮脂と交換することです。
オイリー肌の洗顔は一般論が通用しにくい
オイリー肌に限っては、一般的に言われる正しい洗顔方法が通用しにくいです。特に、皮脂分泌量が極端に多い肌質の場合、ある程度の洗浄力がないと毛穴が詰まってニキビが悪化してしまいます。
私は年齢の移り変わりとともにノーマル肌・超オイリー肌・インナードライときどき乾燥肌と変遷してきましたが、オイリー肌だったときは一般的にあまりよくないとされている方法で洗うのが一番、肌の状態がよくなりました。
あらゆる肌質を通じて、お肌のお手入れのポイントの一つは「余分なものを落とす」ことですが、油分が多すぎる肌質の場合は余分な皮脂をしっかり落とすことで毛穴詰まりが解消し、ニキビができにくくなります。
また、お肌に負担をかけてはいけないことは他の肌質の洗顔と共通しますが、他の肌質よりも刺激に強い分、敏感肌でない限り多少の刺激は問題にならないことも多いです。お肌が乾燥したりヒリヒリするなど、極端な刺激を感じるものは別の肌トラブルの原因になるので避けるべきですが、基本的には皮脂を落とすことに重点を置いた方法が合います。
洗顔はクレンジング剤で行う
オイリー肌の場合は、お化粧をしていないときや朝の洗顔もクレンジング剤で行います。洗顔フォームなどはたくさんの脂を落とすほどの洗浄力がないものが多く、特に長期間毛穴に詰まっている頑固な角栓などは落とすことができません。たくさんの脂や毛穴の中で固まってしまった脂はクレンジング剤を使ってやさしく浮かせる方法が効果的で、肌への負担も少ないです。
クレンジング剤も洗浄力・形状ともにいろいろなタイプがあるので、汚れの程度やお肌との相性で選びます。自分に合うものがわからないときは、サンプルやトライアルセットなど少量で手に入れられるものが試しやすいです。
毛穴に詰まった角栓は完全に落とすのに日数がかかるものなので、それは1回のクレンジングで落としきれなくても構いません。お肌に合うクレンジング剤を毎日根気よく馴染ませることで、徐々に弛んで落ちていきます。
マッサージして気持ちがよいと感じるもの、継続してみて角栓によるザラつきが減るもので、洗い上がりが乾燥しすぎないものがおすすめです。ただし拭き取るタイプのクレンジング剤は避けたほうが無難です。脂やニキビが気になるお肌の人の場合、汚れを落として早く結果を出したい一心でつい、強く擦りたくなってしまうからです。
クレンジング剤を使った洗いかた
容器やパッケージに適量の目安がかかれていることがありますが、どの程度が適量かは人によって違います。目安量を参考に、自分のお肌にとっての適量を見つけましょう。ケチらずにたっぷりとお肌に乗せるのがマッサージの際の摩擦が少なく済み、汚れとも馴染みやすいです。
クレンジング剤を手に取ったら、両方の掌に伸ばしながら少し温めると汚れへの馴染みがよくなります。強く擦らず、指が軽く肌に触れる程度の力加減で、指の腹を使ってクルクルと小さな円を描くようにマッサージして汚れを浮かせます。小鼻のワキや眉間など細かい部分や、角栓が気になるところなどは念入りにマッサージします。
クレンジング剤のテクスチャーが緩くなったら充分に汚れと馴染んだ証拠なので、水またはぬるま湯でよくすすぎます。手間と時間はかかりますが、朝この方法で余分な皮脂を落としておくと日中のお肌の状態がだいぶ違います。化粧崩れも軽減するのでおすすめです。
オイリー肌だった頃の私は、冬でも2時間に一度は脂を抑えなければなりませんでしたが、この方法で洗顔するようになってからは真夏でも4~5時間に一度軽くティッシュオフするだけで済むようになりました。
クレンジングの際の注意点
ただし、クレンジング剤は長時間お肌に乗せることを想定して作っていないので、クレンジングの際の時間のかけ過ぎは禁物です。長時間の使用だとお肌に負担がかかる成分が入っていたり、乾燥を招くこともあります。短い時間でも毎日継続すれば皮脂汚れは減っていくので、3分~長くても5分程度で洗い流すようにしましょう。すすぐときも鏡でチェックしながら、すすぎ残しがないよう注意します。
とくに肥厚した角質が毛穴を塞いでしまっているお肌の場合は、クレンジングの効果が出るまでに日数がかかります。その場合もクレンジングで余分な角質が少しずつ剥がれているので、焦らなくて大丈夫です。効果が出にくいと感じたら、充分な保湿と併用するとお肌が柔らかくなり、ターンオーバーがスムーズになって効果が出やすくなります。
ダブル洗顔が必要な場合
水ですすぎ切れないクレンジング剤を使用する場合は、ダブル洗顔が必要です。余分な皮脂はクレンジングで落とせているので、洗顔料は肌に残ったクレンジング剤を落とすために使います。洗顔料によっては、お肌を整える目的を兼ねるものもあります。いずれにしてもたっぷりの泡で軽く洗えば充分です。泡立てネットを利用すると簡単です。
スクラブ入りの洗顔料を使いたい場合は、肌に乗せたときに固いスクラブがお肌をガリガリ引っ掻くようなものは避けます。お肌は傷が付くと自分を守るために、回復するまでターンオーバーをゆっくりにする性質があります。ターンオーバーがスムーズでないお肌はニキビができやすくなり治りにくくなってしまうので、スクラブ入りの洗顔料はお肌を傷付けないものを選ぶようにしましょう。
ルナメアACの洗顔料なら、ふわふわの柔らかいファイバースクラブが古い角質や毛穴の中の汚れを絡め取ってくれるので安心です。W洗顔後も、洗顔料がお肌に残らないよう鏡を使ってチェックしながら、水またはぬるま湯でよくすすぎましょう。
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オイリー肌にも保湿が必要
オイリー肌にも保湿は必要です。肌質を問わず、洗顔後は水分が蒸発しやすい状態になっています。オイリー肌だからと言って保湿を怠ると、お肌が水分不足になってしまいます。お肌は「潤いが足りない」と感じると、自分を守るためにどんどん皮脂を分泌するようになります。皮脂ケアをするために洗顔しているのに、皮脂分泌を促してしまっては逆効果です。
オイリー肌の場合は、お肌の状態によっては化粧水だけで充分な場合もあります。化粧崩れやベタつきが気になる場合は無理にいろいろ塗らなくてもよいので、化粧水だけは毛穴の中まで充分につけるようにしましょう。分子が細かく浸透力の高いものを選ぶと、サッパリタイプの化粧水でもしっかり潤います。
まとめ
いかがでしたか?オイリー肌のニキビを改善するには、余分な皮脂をきちんと落とすことがポイントの一つです。洗顔は面倒がって洗顔フォームなどで済ませず、クレンジング剤を使ってていねいに行いましょう。根気よく継続すると角栓などの毛穴詰まりが改善され、ニキビができにくくなります。
毛穴汚れによるザラつきや肌曇りがなくなるので、お肌そのものもだいぶキレイになり、お化粧ノリもよくなります。オイリー肌も洗顔後に水分が蒸発しやすいのは他の肌質と同じなので、クレンジング後はしっかり保湿してくださいね。
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