腸の不調も口元ニキビの原因に
口元ニキビができる主な原因は、暴飲暴食やストレスなどで胃の調子が乱れていることです。そして胃の不調は、腸の不調が影響している場合もあります。また、便秘など腸の不調自体もダイレクトにお肌の状態に影響します。便秘をしているとニキビができやすくなるのはみなさんご存知ですね。
お肌は内臓の鏡と言われるように、便秘以外にも腸の状態が悪いとお肌の状態も悪くなってしまいます。腸の不調は長引くとお肌だけでなく体調全般に影響し、中には重篤な病気に繋がるケースもあります。特に慢性的にお腹の調子がイマイチな人は、腸を整えるのも口元ニキビの改善に効果的です。便秘や下痢以外にも、お腹が張りやすいなど何らかの不調がある人は、健康のためにも腸の改善を図りましょう。
こちらで「腹筋が弱い人」「姿勢が悪い人」「ストレスを感じやすい人」のための腸の整え方をご紹介しましたが、今回は食事量や栄養状態に問題があるために腸の調子が乱れている人の対処法をお伝えします。
腸を整えるために必要な栄養素
腸のコンディションを整えるには充分な食物繊維・水分・油脂類が必要です。水分をこまめに摂り、食物繊維を多く摂って、良質な油脂類を少量摂ります。また、腸の調子がよくない人は腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて、善玉菌が足りていない人も多いです。そう言うときは善玉菌も食べ物で補います。
腸の善玉菌はニキビ予防に関係の深い、皮脂分泌を抑制する栄養素のパントテン酸を作り出す働きもあり、美肌にとっても非常に重要な存在です。ヨーグルトやぬか漬けなどの発酵食品に多く含まれますが、食べ物で補うのが難しいときは乳酸菌などのサプリメントを利用してもいいでしょう。
きらりのおめぐ実も善玉菌の一種であるビフィズス菌と、ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖に加え、食物繊維など美肌に有効な成分が多種類配合されています。
食事量が少ないために便秘になりやすい人
一度にたくさん食べなくてよい
充分な排便量を確保して腸をキレイに保つには、ある程度の食事量が必要になります。食が細い人で便秘がちな人は、食事量を増やすことで便通がよくなる可能性があります。しかし小食な人は、体が少しの食べ物しか求めていないと言うことでもあります。胃が弱くてたくさんの食べ物を受けつけられない人もいます。無理にたくさん食べるのも、心身の負担になるのでよくありません。
食事量を増やすには1回に食べる量を増やすのではなく、量は少しずつでよいので回数を増やして、トータルの量を増やすと負担が少なくやりやすいです。便通をよくするには食物繊維が必要ですが、食物繊維を多く摂取できるサラダや野菜のスープなどはお腹がいっぱいになりにくく、食が細い人でも量を食べやすいのでおすすめです。
おやつに食物繊維が豊富なトコロテンや、腸の善玉菌の一つである乳酸菌を豊富に含むヨーグルトを取り入れても、お腹に溜まりにくいので無理なく食事量を増やしやすいです。
食事量を増やすコツ
あまり噛まずに食べられるものも、満腹中枢を刺激しにくいので食事量を増やしたい人におすすめです。ダイエットをしなければならないときに「しっかり噛むと満腹中枢を刺激するので、少ない量でも満足できる」と言う理論を使いますが、たくさん食べる必要がある人はそれと逆のことをするのも有効です。
くたくたに煮た野菜や、具をすりつぶして作ったカレーなども噛む回数が少ないので量を食べやすいです。ただし、あまり辛いものは胃腸によくないので注意しましょう。お肉なら、ひき肉を選ぶと柔らかいので量を食べやすいです。魚なら柔らかく煮た煮魚がおすすめです。
茶碗蒸しも栄養価が高く満腹感が少ないのでおすすめです。電子レンジを使えば、卵と具、調味料を混ぜるだけで簡単に作れます。うどんを入れておだまき蒸しにしても1回分の食事になります。ただし、柔らかいものばかりを食べ続けると顎の力が衰えてしまうので、ときどき固いものも噛むようにしましょう。
味つけも工夫します。あとを引く味のもの、食が進む味つけのものは知らないうちに量を食べられてしまうものです。ごま油やニンニクなどの香味野菜など、自分がつい食べ続けてしまう味があれば、それを利用します。納豆を食べられる人なら、納豆にごま油を垂らしても合います。
無理なく油脂類を摂る方法
少ない食事量で足りる人はサッパリしたものを好む傾向がありますが、スムーズな排便のためには適量の油脂類も必要です。あまり油を摂らない人は、ドレッシングに少量のオリーブオイルを足すのもおすすめです。
オリーブオイルと酢を使ったドレッシングを自作しても、サッパリして食べやすいです。塩・胡椒でシンプルに味つけしてもよいですし、麺汁を使っても簡単に美味しいドレッシングができます。酢を多めにすることで油っぽさが抑えられ、食べやすくなります。オリーブオイルをごま油にしても、あとを引くのでサラダをたくさん食べられます。サラダ以外にも、冷奴や冷たいうどんなどにも合います。
納豆を食べられる人なら、納豆に少量のオリーブオイルやごま油を足しても美味しく食べられます。油脂類はたくさんは必要ないので、工夫すれば無理なく必要な量を摂取できます。
ただし食事量を増やす方法はやり過ぎると肥満や内臓疾患などを引き起こすので、ほどほどにやるようにしましょう。
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