クレーターが治りにくいのは、真皮が傷ついているから
ニキビ肌の人にとって、最も深刻な悩みはニキビ跡です。ニキビ跡には赤や茶色の色が残るものと、クレーターと呼ばれる皮膚が凹んでしまうものがあります。特にクレーターは治りにくいので深刻です。
人間の皮膚は大まかに分けて表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」に分かれています。表皮はターンオーバーが活発で細胞の入れ替わりが早く、個人差はありますが28～56日くらいで新しい細胞に入れ替わります。
しかし真皮のターンオーバーは非常にゆっくりで、ターンオーバーはしていないと言っても過言ではありません。真皮は細胞分裂の頻度が少なく、細胞が入れ替わるまでに6年程度の期間がかかります。
皮膚の構造図などを見ると、わかりやすいよう拡大して書かれているので厚みがあるように感じます。しかし実際には、表皮と真皮を合わせても1.4mmほどの厚さしかありません。そして表皮の厚みは0.1～0.3mm程度です。体の部位によっては0.04mm程度しかありません。
クレーターに悩んでいる人は鏡でニキビ跡をよく観察するとわかりますが、クレータータイプのニキビ跡は、ターンオーバーが遅い真皮まで傷が届いてしまっているために治りにくいのです。
クレーターも日々のケアで改善が可能
クレーターを完全に元の状態に戻すのは難しいです。ですが長い期間をかけてじっくり根気よくケアを続ければ、かなりキレイにすることが可能です。クレーターを改善するには、真皮のケアをします。
前述の通り真皮はほとんどターンオーバーが見られないので、別の角度からアプローチします。真皮ではコラーゲンが生成されています。コラーゲンはお肌に弾力を与え、シワを予防・改善することで知られています。コラーゲンが充分に生成されているお肌は弾力で盛り上がるので、クレーターの陥没も浅くなります。そこでコラーゲンを増やすことで真皮をケアし、クレーターの改善を促します。
効果的なコラーゲンの増やしかた
コラーゲンを補うには化粧品でお肌の外から補う方法と、食品やサプリメントで体の内側から補う方法があります。しかし体の中でコラーゲンを消費するのはお肌だけではありません。軟骨や関節を正常に保つにもコラーゲンが使われます。消化器官から取り込まれたコラーゲンは必ずしもお肌に届くとは限らず、関節など他の場所で活用されることもあります。
そのため、コラーゲンを確実にお肌に届けるには化粧品で補う方法がもっとも効果的だと言われています。掌や指の腹を使って、お肌の奥に押し込む気持ちで塗り込むと効果的です。メルラインもニキビ肌用のオールインワンジェルで、コラーゲンも配合されています。
コラーゲンを摂取する方法も、ポイントを押さえれば効果がある
もっとも有効なコラーゲンの補いかたは肌に塗る方法ですが、口から摂取する方法もポイントを押さえれば効果があります。理想的なのは、お肌に塗る方法と口から摂取する方法を併用することです。
低分子コラーゲンなら効率よく吸収される
コラーゲンは分子が大きく、口から摂取する場合はそのままでは吸収できないのでアミノ酸に分解されて吸収されます。吸収されたのちに再合成されて体に必要な成分に変化します。再びコラーゲンになるものもあれば、別の成分になるものもあります。つまり、摂取したコラーゲンのすべてがコラーゲンとして活用されるわけではないのです。
食べ物のコラーゲンは分子が大きいので効率よく活用するのが難しいですが、分子の小さい低分子コラーゲンを配合しているサプリメントなら通常の食べ物よりも効率よくお肌に届くことができます。低分子コラーゲンは、体の中でコラーゲンに再合成されやすいコラーゲンだからです。
コラーゲンの生成を助ける栄養素と一緒に摂る
摂取されたコラーゲンが体の中で再びコラーゲンになるためには、ビタミンCとたくさんのアミノ酸が必要です。コラーゲンの元だけがあっても、ビタミンCやアミノ酸が足りないとコラーゲンを生成することができません。
コラーゲンは、低分子コラーゲンをビタミンC、アミノ酸（タンパク質）と一緒に摂ると効果的です。できれば、3つの成分が全て配合されているサプリメントを選んで活用しましょう。
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