陰部のニキビの正体は毛嚢炎
体に、縦半分に割るように線を引いたところを想像してみてください。人間の体は、線に近い部分ほど皮脂分泌が活発です。デリケートゾーンも皮脂が多く、毛穴が大きくて深いので毛穴のトラブルが起こりやすい部位です。
ニキビもできやすいですが、陰部にできるニキビのほとんどは、正確には毛嚢炎と呼ばれるものです。ニキビとだいたい同じものですが、原因になる菌の種類が違います。ニキビはアクネ菌が原因ですが、毛嚢炎は黄色ブドウ球菌や緑膿菌が原因です。
ニキビと同じで放っておいても自然に治りますが、痛みが酷い場合や数がたくさんできてしまったときなど、気になる場合は病院で診てもらうこともできます。
皮膚科と婦人科、どちらに行けばいい？
デリケートゾーンの症状なので判断しづらいかもしれませんが、皮膚の異常なので皮膚科を受診します。治療は軟膏や内服薬を処方されるのが一般的です。症状が酷い場合は患部を切開して、膿を出す場合もあります。
皮膚科でデリケートゾーンを診てもらうのは恥ずかしいかもしれませんが、最近はエステの脱毛でアンダーヘアの脱毛をする人が増えており、脱毛後の毛嚢炎で皮膚科を受診する人も多くなっています。医師も慣れてきているので、症状が辛いときは無理をせずに病院にかかりましょう。
レディースクリニックなどの美容皮膚科も兼ねている婦人科でも、毛嚢炎の治療が可能です。
陰部の毛嚢炎を予防するには？
陰部の毛嚢炎は衛生状態と皮膚の免疫力の低下が原因なので、清潔にして皮膚を丈夫に保つことで予防できます。特に毛抜きなどで毛を引き抜く方法でのムダ毛処理は、毛嚢炎の原因になりやすいので避けます。
デリケートゾーンを洗うときは、ボディー用の石鹸やボディーソープは刺激が強過ぎてトラブルの原因になるので避けます。基本的にはお湯と指の腹を使って汚れを落とせば充分です。入り組んでいて洗いにくいので、お湯で汚れをふやかしながらていねいに洗います。アポクリン汗腺を持っている人など、臭いや汚れが気になる人はデリケートゾーン専用の成分が穏やかな石鹸を使います。
入浴できないときはデリケートゾーン用のウエットティッシュか、アルコールを含まないウエットティッシュなどで汚れを拭き取ります。介護用や赤ちゃん用のお尻拭きも便利です。
お肌が乾燥しやすい人は、皮膚が弱らないように保湿ケアもします。クリームやローションなどが粘膜についてしまうとトラブルの元になるので、充分注意してケアします。メルラインがボディーにも塗りやすいのでおすすめです。
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