皮脂分泌を少なくするには充分な保湿をすべし
水分は必ず、充分に与える
鼻は顔の中で一番、皮脂分泌が盛んです。鼻ニキビができやすい人は「皮脂を落とす」「余分な皮脂をパウダーなどで吸収する」と言ったケアに重点を置いている人も多いと思います。ですが出てしまった皮脂をケアするのではなく、余分な皮脂が分泌されないようにできたら一番いいですよね。
お肌は水分が足りなくなると、何とか潤わせようとして皮脂をたくさん出す性質があります。なので水分不足のお肌の場合は、水分をお肌にたっぷり与えることで皮脂分泌を少なくすることができます。洗顔後は必ず、化粧水などを充分につけるようにしましょう。鼻の周りは入り組んでいるので、キメや毛穴の中まで化粧水が入り込むよう、指の腹で押し込みながらつけるのがコツです。
必要に応じて油分も補う
お肌の乾き具合によっては、水分を与えたあとに油分でフタをするのもニキビの改善に有効です。特に角栓などで毛穴に汚れが詰まりやすい人は、化粧水のあとにクリームもたっぷり塗ってみてください。意外かもしれませんが、油分の多い濃厚なクリームが効果的です。
ただし、使ってみて毛穴が詰まるようなら別のものに変えましょう。化粧品が毛穴に詰まって固まったものはコメドと言って、ニキビの原因になります。お肌に合う化粧品は、油分が多くても毛穴の中に詰まりません。
皮脂分泌を抑える栄養素
パントテン酸は皮脂分泌を抑える働きがあります。パントテン酸はビタミンBの一種で、以前はビタミンB5と呼ばれていました。栄養素なので食べ物やサプリメントで補うことができます。普段の食事に取り入れやすい食品では、以下のものに多く含まれています。
- 肉類(鶏レバー・豚レバー・牛レバー・鶏ハツ(心臓)・豚ハツ・牛ハツ・レバーペーストが特に多い)
- 卵(卵黄は特に多い)
- 納豆(ひきわり納豆が特に多い)
- たらこ・明太子
- 鶏ささみ・鶏むね肉・鶏もも肉
- うなぎ(肝は特に多い)
- 子持ちカレイ・アユ・たたみいわし・煮干し・鮭(スモークサーモンは特に多い)・イワシ・鯛・めざし・身欠きニシン・ししゃも・さわら・ほっけ・ニシン・ブリ
- すじこ・いくら
- アワビ・スルメ・粒ウニ・クルマエビ・トリガイ・ホタルイカ・バイガイ
- 海苔
- モロヘイヤ・アボカド・さつまいも・かんぴょう・切り干し大根・しそ
- しいたけ(干ししいたけは特に多い)・エリンギ・マツタケ・マッシュルーム・えのきだけ・なめこ・乾燥きくらげ・なめたけ
- ドライイースト
- 脱脂粉乳・加糖練乳
- 粉抹茶
- オートミール
- 乾燥大豆・きな粉
- えんどう豆・小豆
- 落花生・カシューナッツ・ピスタチオ
- 和栗
- カレー粉・黒砂糖
同じ食品なら、乾燥させたものにより多く含まれます。パントテン酸の含有量が多い食品は多岐に渡るので、飽きずに継続して摂取しやすい栄養素です。いろいろな種類の食品を上手に取り入れましょう。
パントテン酸は体内でも合成することができる
パントテン酸は外から補うだけでなく、体の中でも作ることができます。体の中でパントテン酸を作るのは、腸の中に住んでいる善玉菌の一種・乳酸菌です。腸内環境がよい人は乳酸菌がたくさんいるのでパントテン酸もたくさん作ることができますが、腸内環境が悪い人は乳酸菌が少ないのでパントテン酸が生成されにくくなります。
ニキビができやすい人は腸の状態がよくないケースも多いので、以下のような症状がないかチェックしてみましょう。
- 便秘や下痢をしやすい・便が細いなど便に異常がある
- おならが臭いことが多い
- お腹にガスが溜まって張っていることが多い
どれか一つでも当てはまる人は腸に悪玉菌が増え過ぎている状態で、腸内環境もニキビの原因になっています。
皮脂分泌を抑えるには腸の善玉菌も増やそう
腸の状態がよくない人は、パントテン酸を充分に作れないために皮脂分泌が多くなりがちです。悪玉菌の繁殖を抑え、パントテン酸を増やしてくれる乳酸菌を補いましょう。乳酸菌は発酵食品に多く含まれ、ヨーグルトやキムチ、納豆などを食べることで摂取できます。ただ、乳酸菌を含む食品は品目数が多くなく、長期間継続して摂取するとなると少し難しいです。
食べ物だけで補うのが難しそうな人は、乳酸菌のサプリメントも活用してみましょう。忙しくて食事に気を配れないときも続けやすく、外出先でも手軽に飲むことができるので便利です。きらりのおめぐ実も、ビタミンBや葉酸を作ってくれるビフィズス菌を手軽に補えるのでおすすめです。
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