SKY-HI「To The First」歌詞の意味考察｜“夢を笑われた日々を超えて、挑む者たちへのアンセム”

1. 曲の背景と概要

まず基本を確認しておこう：

アーティスト：SKY-HI（本名：日高光啓） (歌ネット)
曲名：To The First (歌ネット)
リリース日：2021年4月28日、デジタルシングルとして。 (BMSG Wiki)
用途／タイアップ：「THE FIRST」オーディション番組のテーマソング。オーディション参加者たちの気持ちを代表する歌として作られた。 (BMSG Wiki)
作詞・作曲：SKY-HI自身が中心。 (歌ネット)

この曲は、「夢を笑われたけど、それでも走りだそう」「既存の基準には乗らない」という宣言がたくさん詰まってて、「挑戦」「自己実現」「自分らしさを貫く」ことを歌っている。

以下、歌詞の一部を引用して、それをどう読むか考えてみるよ。

「あの日夢物語と笑われた
その夢を超えるため走りだそう
風の音雲の鼓動空の向こうその先で会おう」 (歌ネット)

この部分でまず、「夢物語と笑われた」というフレーズがある。
“夢物語”＝現実離れしてる、嘲笑されるもの。だけどその“夢”を「超えるため」に「走りだそう」と宣言する。

「風の音」「雲の鼓動」「空の向こう」などの自然・天空モチーフが使われていて、“高み”へ向かうイメージ。単なる夢ではなく、見えないものを感じ、掴みにいきたいという覚悟がある。

「型破りでクレイジー？上等だ
ハナからニュースタンダード
責任者を呼びな
色の見えない言葉聞き飽きたよ」 (歌ネット)

ここがこの曲の中心思想のひとつ。

この部分が「自分らしくやる」「既存のルールをただ受け入れない」ことへの宣言になってる。

「居場所がない行く当てもない
なら自分で作るさ何でもアリ
お前の物差しじゃ測れやしない
さぁもう行くぜ君はどうしたい？」 (歌ネット)

「居場所がない」「行く当てもない」＝不安とか、どこにも自分がはまらない感覚。「居場所がない」という経験をした人は多いはず。

でも、「なら自分で作るさ」という強さ。自分のルールで、自分のステージで生きていく。

「お前の物差しじゃ測れやしない」＝他人の基準で判断されたくない、自分の価値観で生きることへの意志。

そして最後の「君はどうしたい？」という問いかけが、この曲を聴く者へ向けたメッセージ。挑戦するのか？受け入れるのか？自分の道を選ぶのか？と。

歌詞から見える主なテーマを整理すると：

この歌は、SKY-HIが企画したオーディション番組「THE FIRST」のための応援歌だから、挑戦者たちの気持ちを代弁しているだけでなく、挑戦を考えている全ての人に向けたメッセージになってる。 (BMSG Wiki)

この曲が多くの人にとって意味深く感じられる理由を考えてみるね：

普遍性のある挑戦のテーマ
　夢を持つこと、周りから笑われること、自分自身の居場所を見つけること…これって誰もが経験する類のもの。
SKY-HIのパーソナルな経験が反映されていること
　SKY-HI自身、長くラップ／アーティストとしてキャリアを積んできて、挑戦と挫折を経験してきた人だから、その言葉に説得力がある。
オーディション番組とのリアルな繋がり
　「THE FIRST」という番組で挑戦者たちがこの歌を使うことで、言葉がただの歌詞ではなく“共感”と“覚悟”として現実に効いてくる。
希望と覚悟のバランス
　ただ励ますだけでなく、自分の基準で勝負しろ、行動しろと問いかけてくるので、聴き手も“立ち上がる力”がもらえる。

「ハナからニュースタンダード」： “news standard（新基準）” という言葉遊び。new standard を聞き慣れてるけど、それを “花（ハナ）から”＝最初から新しい基準でいく、という意志表明。
型破り・クレイジーという言葉をポジティブに使ってる：普通の枠組みに収まらないことを恥じず、「上等だ」と受け入れている強さ。
問いかける語調：「君はどうしたい？」というリスナーへの問いかけが、この歌を“ただ聞くもの”から“行動するもの”に変える。

SKY-HI「To The First」は、ただの応援歌ではなく、挑戦者たちの苦悩と覚悟、そして夢への情熱が詰まったアンセムだと思う。

聴いていると、自分も笑われたり、居場所がないと思った過去が蘇るかもしれない。でもこの歌は、「その笑いを越えるために」「自分で道を作るために」前に行こう、と背中を押してくれる。